“てのひら”のたなぼた開運術
私のペンネームは“てのひら”です。初めてここをご覧になった方の中には「手相で運が開けるのかな」と思われた方もあるかもしれませんね。残念ながら私には「手相占い」の特技はありません。ごめんなさい。でも、せっかくのご縁ですから、もしよろしかったらゆっくりしていってください。
手のひらには不思議な力が宿っていると思います。「手当する」は傷ついた箇所に手を当てて治す治療法が語源です。なにか「念力」みたいですね。また、愛する人とのふれあいも手のひらを通してです。
人と人をつなぐ魔法の道具。寒さでかじかんだ手が、そっと暖かい手のひらに包まれたときの幸福感。そんな存在でありたいと思っています。
さて、みなさんは「幸運に恵まれること」を望んでいると思いますが、そこで質問です。どんなふうになれば「自分は幸運に恵まれている」と思われるのでしょうか。
「宝くじで大当たりをする」とか、「自分が好きな人から告白された」とか「思いがけない仕事が舞い込んだ」とかでしょうか。
たとえ金銭的には貧しくても、幸せを感じている人はいます。逆に、人並み以上の収入があったり、他の人から見れば恵まれている、と思われていたりする人でも、肩を落とし、元気のない毎日を送っている人もいます。
運とは感情の高揚です。「楽しい」とか「嬉しい」を感じている時こそ、幸運にめぐり合えた時です。つまり、「楽しい」とか「嬉しい」と感じるようなことが自然と増えていくことが“たなぼた”開運術なのです。
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★ 運の流れ ★
「自分が好きな人から告白された」という幸運にめぐり合ったとしても、しばらくすると、その感動も色あせ、また「何かいいことないかな」と思う自分がきっといます。それはなぜでしょうか。
確かに「ラッキーなこと」はあったのですが、そこにはいたのは「受身的」な自分です。自分から引き寄せたものでもなければ、それを他人に分け与えようとしたわけでもありません。
私はどんなことも「流れ」が大切だと思っています。もちろん運にも流れがあります。その流れを止めてしまうと、もう自分のところには戻ってきません。
運にはそれを受け止める器があると思っています。その器は人によって違います。大成功を収め、歴史に名を残した人々の器はきっと大きいのでしょう。では、その器の大きさは変えられないのでしょうか。答えは「NO」です。
コップほどの運を受け取る器の人がいたとします。その人が自分の器の大きさを理解し、その器以上の「幸運」が訪れたときに感謝し、それを他の人に分け与えていると、その人の「運の器」から流れ出した幸運は他の人へ流れ出します。そうして「運の流れ」ができてきます。すると「運の器」の大きさが成長するのです。そしてその器以上の幸運が訪れると、次の大きさの「運の器」へと次々に成長していくのです。
降り注ぐ幸運と溢れ出し次の流れに出る幸運 幸運の器の成長
M・プリオール
「幸福になりたいのだったら、人を喜ばすことを勉強したまえ」
人に幸せを与えることで、自分自身にも幸運が訪れるのです。
どんなに小さいことでも幸運を素直に喜び、それを他人へ渡していくこと。これで幸運の流れが完成します。器を大きくするのに遅すぎることはありません。今日からたった今から始めましょう。
中村天風
「四十や五十はもちろん、七十、八十になっても情熱を燃やさなきゃ。明日死を迎えるとしても、今日から幸福になって遅くないのです」
大成した人の多くが、幼いころに貧しい経験をしたことがあるのがそれを物語っています。成功する人は自分の不幸を嘆くのではなく、与えら中で自分の幸運を探し、それを他人に与え、それが自分により大きな幸運となって帰ってきた結果です。
つまり、“たなぼた”の幸運はただ待っているだけでは来ないのです。常に前向きな姿勢の中でこそ、めぐり合うことができるのです。
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★ 運は来たがっている ★
こんなことがありました。イギリスへ語学留学した人がいました。初めのうちは意欲に燃えて勉強に取り組んでいたのですが、次第に限界を感じてホームシックにもなって、落ち込んでいました。寒いある夜のこと。気力をなくし一人公園のベンチに座っていると、向かいに一目見て貧しいとわかる4人家族が同じように座っていました。よく見ると、幼い子供ふたりと両親がひとつのりんごを順番に食べていました。その表情はとても楽しそうで、りんごを手渡すときの暖かい表情から、その家族は決して不幸ではないことがわかりました。それに引き換え、暖かい部屋と十分な食事もある自分のほうがよほど不幸であるかのように思えました。「自分の夢を実現するために、大金をかけてここにくることができる自分は何と幸福なことか」と改めて思いました。その後、その人は大変積極的に英語の学習に取り組み、すばらしい語学力を身につけ帰国しました。
みなさんは「幸せの青い鳥」をご存じかと思います。二人の兄妹が夢の中で過去や未来の国に、幸福の象徴である「青い鳥」を探しに行くのですが、結局最も身近な家の中にあったというお話です。
運はとても恥ずかしがり屋です。追いかければ追いかけるほど自分か遠ざかる存在です。
後で出てくるお金も同じだと思います。また、恋愛にも通じるところがあるのではないでしょうか。
と同時に、運は常に私たちを試しに来ます。幸運を宿すに値する、こころと身体の持ち主であるかどうかを見定めるために。
今これを読んでいただいているあなたのすぐそばには、たくさんの幸運があります。
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では運を引き寄せるにはどうしたらよいでしょうか。
そのためのカギは「イメージ」と「豊かなこころ」です。
「自分には運がない」と思っている人が、何か行動をしようと考えたとします。まず「自分は無理だから止めようかな」と考えるのではないでしょうか。もし行動しても、ちょっとしたつまずきに出会うと「やっぱり無理なんだよ」と考えてないでしょうか。
そんな思考回路を断ち切ることが“たなぼた”開運術の第一歩です。
人が行動するときは、今までの経験を元に、行動する前に頭の中でシミュレーションします。
旅行に行く場合を考えて見ましょう。前日には、行く手段、駅や空港の風景を思い描きながら、「あそこで切符を買って」、「あそこで食事を取ろうかな」、と考えます。
それが、当日の朝、突然出かけることになると、頭が行動についていけずに、忘れ物や乗り間違えなどのミスを犯すことが多くなります。
“たなぼた”開運術を身につけたいあなたは、まず自分がとても幸運に恵まれている状況を何度もイメージして、脳に焼き付けていきます。
この時大切なのは、現在形でイメージすることです。「幸運になるぞ」と目標にしたり、「全身全霊を込めた思い」のように力みすぎたイメージを創ったりしてはいけません。
リラックスした状態でのイメージがよいでしょう。お風呂上りなど身体や気持ちが落ち着いた状態で静かに目をつぶって自分が幸せと感じる状況をイメージするのです。
「爽やかな風が吹くお花畑で、お気に入りのケーキとお気に入りの紅茶と飲んでいる」
「南の島で、波の音をBGMにハンモックでお昼寝をする」
「マンハッタンの夜景を素敵な人と眺める」・・・・
そしてもうひとつ大切なことは、「自分ひとりが幸運にあやかりたい」と思うのではなく、それを周りの人に与えることのできるこころの広さです。
始めは自己満足の世界でもかまいません。自分のしたことで、他の人が喜んでくれる姿を見ていると、こころに新しい息吹を感じると思います。それが、自分が苦しい状況であればあるほど、価値がある行為なのです。
かつてマザーテレサが貧しい人に施しをした際に、施しを受けた人はもっと貧しい人にその施しを分け与えたことを聞いてこう感想を述べています。「他人に施しを分け与えたことは驚かなかったが、自分より貧しい人の存在を知っていたことは驚きました」
運の本質を知り、運の流れを知れば、運をつかむ方法が理解できます。
“たなぼた”の幸運はただ待っているだけでは来ません。目標を持って前に進んでいる人にのみ訪れる幸運なのです。
棚の下で美味しそうなぼた餅を見ていても、それは決して自分の手には入りません。自分の健康を気遣って始めた散歩の途中で、偶然お金を拾うように、何か行動を起こしている時にそっと現れるのです。
大切なのは、「信じて、行動すること」です。本当にその風景に自分がいると思うことです。“たなぼた”開運術はそこから始まります。なりたい自分になれるのです。
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